Topological Quantum Phenomena in Condensed Matter with Broken Symmetries

ホーム > 平成25年度 計画研究班トピックス

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○ 計画研究 A01

■ 時間反転対称性を破る超伝導体の新奇界面現象

A01班では、クーパー対の軌道角運動量が整列する「カイラル超伝導体」や強磁性体を含む超伝導接合などにおける、時間反転対称性の破れた超伝導状態を中心に、トポロジカルに特徴づけられる新奇現象の研究を進めている。ニュースレター前号では、磁場をRuO2面に平行に印加した場合のSr2RuO4の超伝導転移が一次転移になること、Sr2RuO4-Ru共晶を利用した「トポロジカル超伝導接合」、Sr2RuO4s 波超伝導体との直接接合素子でのジョゼフソン効果、強磁性体を含む超伝導接合系での奇周波数超伝導状態などの進捗を紹介した。今回はその後の研究成果を中心にご紹介する。 【記事全文】pdf.icon(1214KB)

○ 計画研究 B01

■ スピン三重項超流動体の新奇界面現象

B01班では、スピン三重項超流動体である超流動3Heを主な研究対象とし、液体界面での新奇現象や秩序変数の制御により発現する現象の探索と物理的解釈、また同じスピン三重項状態であるカイラル超伝導物質で起こる現象との類似性・普遍性の探求、さらにボースーアインシュタイン凝縮状態や冷却原子系の研究を通して、トポロジカル量子現象の研究を進めている。以下に今年度に得られたトピックスをまとめた。 【記事全文】pdf.icon(1055KB)

○ 計画研究 C01

■ 空間反転対称性を破る電子流体の新奇界面現象

Pb系ホモロガス相(PbSe)5(Bi2Se3)3mは通常の絶縁体PbSe とトポロジカル絶縁体Bi2Se3とが積層した構造を自然に持つ。安藤、瀬川らは佐藤宇史(C01 班公募研究) らとの共同研究により、このPbホモロガス相でトポロジカルな起源を持つ表面状態を観測した。結晶内に自然に形成されるヘテロ結合を利用することは、トポロジカル絶縁体における興味深い表面状態を非分光学的手法で直接観測する新たな手法となる可能性があり、この物質系の今後の研究が注目される。 【記事全文】pdf.icon(1518KB)

○ 計画研究 D01

■ トポロジカル凝縮系の理論

理論家で構成されるD班は、すでにA-C班の項目で述べてきたように、各班の実験・理論グループとの共同研究を有効に推し進めて研究を行っている。またD班独自の成果も多数あげた。 【記事全文】pdf.icon(945KB)


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