Topological Quantum Phenomena in Condensed Matter with Broken Symmetries

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メンバープロフィール

町田 一成 (Kazushige Machida)

所属:
岡山大学(大学院自然科学研究科)特命教授
研究題目:
超流動3He A相、B相また重い電子系超伝導体UPt3を用いたトポロジカル現象の理論研究
領域での役割:
D03班公募研究代表者
■ 研究室 ■新学術研究紹介 [1008KB]

これまでの研究

 重い電子系物質UPt3, CeCu2Si2, CeCoIn5等の超伝導対関数の特定を理論的な立場から行ってきました。特に、準古典Eilenberger理論やBogoliubov-de Genees理論等の微視的理論の枠組みを解析的、数値的に解き対関数を特定することに役立つ分光学的な実験手段の提供に努めてきました。それらを応用し、実験グループとの共同研究を実行し上記物質のいくつかの対称性の絞り込みを行いました。また、超流動ヘリウム3のA相とB相の界面や渦の準粒子構造の理論的研究を、実験グループとの共同研究の中で実行してきました。

本領域での研究

町田 一成 本領域での研究 イメージ

 新学術領域では、上に述べた二つの研究分野を平行して更に進めて行きたいと考えています。特に本領域に所属する理論グループや実験グループとの連携の中で上記物質群のトポロジカル量子現象に焦点をあてながら研究を展開していきたいと願っています。重い電子系超伝導体についてはUPt3を中心に強相関電子系とトポロジーとの関連を調べて行きたいと計画しています。 また、ヘリウム3のB相の対関数は図に示したUPt3の温度-磁場相図の中のB相と類似な構造をしています。この類似性を梃にして両者を調べて行く予定です。

その他

 当該新学術領域に所属する、理論並びに実験グループとの交流に期待しています。特に、実験グループとは密接な共同研究を遂行して、当プロジェクトのミッションをより良く遂行することに理論サイドからの協力を惜しまないつもりです。

略歴

1964年
都立白鴎高等学校卒業
1968年
東京教育大学理学部(物理学)卒業
1973年
東京教育大学理学研究科理学博士号取得(超伝導体中の磁気不純物効果の理論)
1974年
京都大学理学部 物理学科 助手
1990年
岡山大学理学部物理学科 助教授、教授を経て
2010年
岡山大学特命教授となり、現在に至る

代表論文

"Twofold Spontaneous Symmetry Breaking in the Heavy-Fermion Superconductor UPt3",
Y. Machida, A. Itoh, Y. So, K. Izawa, Y. Haga, E. Yamamoto, N. Kimura, Y. Onuki, Y. Tsutsumi, and K. Machida
Phys. Rev. Lett. 108, 157002-1-5 (2012).

"Stable Skyrmions in SU(2) Gauged Bose-Einstein Condensates",
T. Kawakami, T. Mizushima, M. Nitta, and K. Machida
Phys. Rev. Lett. 109, 015301-1-5 (2012).

"Symmetry Protected Topological Order and Spin Susceptibility in Superfluid 3He-B",
T. Mizushima, M. Sato, and K. Machida
Phys. Rev. Lett. 109, 165301-1-5 (2012).

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