Topological Quantum Phenomena in Condensed Matter with Broken Symmetries

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メンバープロフィール

塩見 雄毅 (Yuki Shiomi)

塩見 雄毅 (Yuki Shiomi)

所属:
東北大学(金属材料研究所)助教
研究題目:
スピンポンプによるトポロジカル絶縁体へのスピン流注入と逆スピンホール効果
領域での役割:
C01班公募研究代表者
■ 研究室 ■新学術研究紹介 [1030KB]

これまでの研究

 学生時代は主にトポロジーに関係したホール効果について、電気・熱輸送現象測定を用いて研究していました。卒業後はスピントロニクス分野において、トポロジーに関係したスピン流の物理の発展を目指して研究を進めています。また、酸化物を中心とした物質開拓にも興味があり、スピントロニクス分野の更なる発展に広く貢献したいと考えています。

本領域での研究

 新学術領域では、スピンポンプと呼ばれるスピン注入技術を用いてトポロジカル絶縁体の表面状態に流れるスピン流の性質を調べることを目的としています。強磁性体を接合したトポロジカル絶縁体において、表面状態に由来する新奇現象の観測を目指し、それによりトポロジカル絶縁体のスピントロニクス・デバイス応用への礎を築きたいです。
図:表面状態へのスピン注入の概念図

その他

 トポロジーに関係した物理を学生時代から今まで研究してきました。応用に役立ちそうな性質に興味を覚える一方、物理屋の玩具に過ぎないのではないかと不安になることもありました。この新学術領域の研究期間が終わるときに、より未来が拓けた気持ちになることができるように頑張っていきたいと思います。

略歴

2003年
私立高田高等学校卒業
2007年
東京大学工学部(物理工学科)卒業
2012年
東京大学大学院 工学博士号 (Ph. D.) 取得 
(異常ホール効果・トポロジカルホール効果の研究)
2012年
東北大学原子分子材料科学高等研究機構(WPI-AIMR) 助教
2013年
東北大学金属材料研究所 助教、現在に至る

代表論文

"Emergence of topological Hall effect from fanlike spin structure as modified by Dzyaloshinsky-Moriya interaction in MnP" (Editor's suggestion),
Y. Shiomi, S. Iguchi, and Y. Tokura
Phys. Rev. B 86, 180404(R) (2012)

"Hall effect of spin-chirality origin in a triangular-lattice helimagnet Fe1.3Sb",
Y. Shiomi, M. Mochizuki, Y. Kaneko and Y. Tokura
Phys. Rev. Lett. 108, 056601 (2012)

"Observation of the Magnon Hall Effect",
Y. Onose, T. Ideue, H. Katsura, Y. Shiomi, N. Nagaosa and Y. Tokura
Science 329, 297 (2010)

"Effect of scattering on intrinsic anomalous Hall effect investigated by Lorenz ratio" (Editor's suggestion, highlighted in Physics),
Y. Shiomi, Y. Onose and Y. Tokura
Phys. Rev. B. 81, 054414 (2010)

" Extrinsic anomalous Hall effect in charge and heat transport in pure iron, Fe0.997Si0.003, and Fe0.97Co0.03",
Y. Shiomi, Y. Onose and Y. Tokura
Phys. Rev. B. 79, 100404(R) (2009)

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