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空間分解能をもつ核磁気共鳴法による重い電子系化合物と通常金属の界面状態

近年,重い電子系超伝導体CeCoIn5と通常金属YbCoIn5を 交互に積層した人工超格子CeCoIn5/YbCoIn5が作製され(図 左), バルク体との電子状態の違いに興味が持たれています. 今回我々は微視的な測定手段である核磁気共鳴法を CeCoIn5/YbCoIn5超格子に適用し, Yb ブロック層(BL)とCe BLの電子状態を分けて調べることに成功しました(図 右). さらに,詳細なスペクトルの解析により,Ce BLの信号を界面近傍層と内部層に分け, それらの電子状態の違いについても明らかにしました. 本研究の手法は他の超格子においても応用可能と考えられ, 本研究の成果は超格子の研究においてもNMRが有効であることも意味しています. 本研究は京都大学の松田教授,寺嶋教授,東京大学の芝内教授らグループとの 共同研究によるものです.この結果はPRB誌に掲載されます.

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本論文はPRB誌に掲載されました。

人工超格子の構造と1/T1

論文情報

T. Yamanaka, M. Shimozawa, R. Endo, M. Mizukami, H. Shishido, T. Terashima, T. Shibauchi, Y. Matsuda, and K. Ishida
Phys. Rev. B 92 241105 Dec. 2015