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谷口のOxide SuperSupin 2019@ソウル(韓国) 出張報告

https://www.oss2019.com

2019年6月24日から28日にかけて韓国、ソウルのSeoul National Universityで開催されたOxied SuperSupin 2019に参加してきました。 当研究室からは前野悦輝(教授)、米澤進吾(准教授)、成田秀樹(特定助教)、Giordano Mattoni(PD)、池田敦俊(D3)、鯉渕駿(M2)、三好拓人(M2)、川口真世(M1)、谷口諒(M1)が参加しました。

Oxide SuperSpin 2019

Oxide SuperSpin(以下OSS)は、主にイギリス、日本、イタリア、韓国の研究者によって構成される、研究者同士のネットワークです。 OSS2019はこのネットワークによって企画され、酸化物超伝導体、トポロジカル超伝導、スピントロにクスなど、新奇超伝導体にかかわる様々なテーマの発表が行われました。 開催地は韓国ソウルのSeoul National University(以下SNU)の敷地内にあるHoam Faculty Houseというところです。 当研究室からは、前野悦輝、Giordano Mattoni、池田敦俊が口頭発表を、米澤進吾、成田秀樹、鯉渕駿、三好拓人、川口真世、谷口諒がポスター発表を行いました。 OSS2019について、詳しく知りたい方は冒頭のリンク先をご覧ください。

ソウル

ソウルはご存じの通り、韓国の首都です。 北緯37°、東経127°あたりで、日本との時差はありません。 京都より北(石川県と同じくらい)にあるので、涼しいのではないかと期待して行ったのですが、暑かったです(が、日本に帰ってきてから思うと湿度は低めだった気がします)。

会場となるSNUへのアクセスには、仁川空港が便利とのことでしたが、私は金甫空港を利用しました。 結局、空港から会場への移動には前野教授、三好さんと一緒にタクシーを利用したので、快適な旅でした。 バスの運転手の方は、韓国語に加えて英語、日本語にも堪能で、道中の見どころを紹介してくださいました。

SNUはソウルはずれの山腹にあり、どこへ行くにも坂を上ったり下ったりする必要があります。 街へ出るには坂を10分下らなければなりません。不便ですね。 しかし、ホテルは大学の敷地内にあり、食事はすべて大学内の食堂でとれたので、とても快適な一週間でした。

写真集

韓国では空港、地下鉄、高所などで写真を撮ると、軍人に怒られると聞き、びくびくしていたため、写真は少なめです。

まずは空港の写真を載せたいところですが、怖かったので撮っていません。

23日夜に大学内のカフェでウェルカムパーティが開かれました。緊張していたので写真は撮り忘れました。 昨年、サンプル育成のために当研究室に留学に来ていた、SNUの学生のJinkwonさんと再開できました

OSS2019会場入り口のポスター。 OSSのロゴは逆さゴマをモチーフにしており、4つのコマそれぞれがイギリス、日本、イタリア、韓国を表しています。
当研究室最初の口頭発表者Giordano Mattoniさん。 氷と水の写真を用いた電流誘起現象のイントロが印象的でした。 たくさんの質問が出て盛り上がっていました。
当研究室二番目の口頭発表者の池田さん。学生とは思えない英語力でした。追いつけるよう頑張ります。
Seoul National Universityの学生に連れて行ってもらった居酒屋です。イタリアのグループも一緒でした。 "ソジュウ"と呼ばれるお酒がメジャーだそうです。 飲んだ感想としては、風味のない日本酒でした。つまり、アルコールです。 ビールと割って飲むのが一般的だそうです。
3日目(26日)の午後は遠足でした。 私が振り分けられたグループはセジュン博物館を見学しました。 セジュンはかつての韓国の王で、ハングルの発明者だそうです。 博物館内では、豊臣秀吉を韓国の軍が退ける映像も楽しめます。 博物館の後は、景福宮というところへ行きました。かつての朝鮮王朝の宮殿だそうです。 写真は景福宮です。 景福宮内では、ガイドさんが主要な建物を紹介してくださいました。
景福宮の後は、青瓦台(大統領亭)に行きました。名前の通り、青い屋根の建物です。 さすがに大統領亭とういうだけあって警備が厳しく、これ以上近づけませんでした(奥に写っている人たちは観光客に見えますが)。
当研究室最後の口頭発表者の前野教授。OSS2019の(招待講演の)締めくくりとして、Sr2RuO4をめぐる最近の話題のまとめが発表されました。
その日の夜に研究室の院生と、昨年まで当研究室のメンバーだった安井さんと一緒に行った焼肉です。 食べ放題で約1,200円という安さでしたが、おいしかったです。 鉄板に油を捨てるための溝があるのが面白いですね。 鉄板中央の鍋にはチゲのようなものが入っています。辛かったです。 このチゲに限らず、韓国の料理はたいていかなり辛かったです。 が、どれもとてもおいしかったです。 私は学食の料理がお気に入りだったので、ほとんど学食で食べました。
SNUの学生におすすめされて訪れた盤浦大橋。 特定の時間に、橋の側面から噴水が出て、色とりどりにライトアップされます。 カップルやカップルで非常に賑わっていました。
滞在最終日に、帰りの便までの時間を利用して訪れたロッテワールドタワーです。 韓国で最も高い建造物で、その高さ555 mです。
ロッテワールドタワー近くの地下鉄。 日本とあまり変わりませんね。 切符がICカードだったのが印象的でした。
ロッテワールドタワーの展望台から真下を撮った写真です。
ロッテワールドタワーの展望台からソウル市街を見渡そうとした写真です。 当日はソウル市街に靄がかかっており、数km先までしか見えませんでした。 展望台へ上る前に受付の方から、天気が悪くて何も見えないと忠告されていたので覚悟の上でしたが。 天候が良ければさぞ見晴らしの良いことでしょう。 韓国では、この写真のように、同じ形のマンションが密集している場所がいくつもありました。 なんなのでしょうか。

理論から実験まで、新奇超伝導体についてのさまざまな発表があり、とてもためになるワークショップでした。 コーヒーとお菓子の提供があるのがありがたかったです。 物理の知識を得られたことはもちろん、英語でのコミュニケーションの経験を積めたという意味でも、有意義な一週間でした。