This is the legacy QM website and it is not updated.
これはレガシーQM Webサイトであり、更新されていません。
New website: https://ss.scphys.kyoto-u.ac.jp
2018年5月14日から27日までOSSネットワークを利用した共同研究のために韓国のソウルに滞在しました。
OSSとは、
This International Network of experimental and theoretical groups in the UK, Japan, South Korea, and Italy is leading a programme to explore novel superconductivity at oxide superconductor interfaces with magnetic materials and in nanodevices. Through a better understanding of materials properties and processing, our vision is to realise full control over superconducting symmetry at oxide interfaces and to setup Cambridge and Kyoto as a global hubs to explore the science of advanced oxide interfaces and unconventional superconductivity.
というものです(OSSホームページより)。私はOSSネットワークに所属するソウル大学校(SNU)を訪問し、薄膜の蒸着と微細加工を学びました。
14日の午前に研究室で用事を済まし、アシアナ航空を利用して関空から仁川空港へと向かいました。所要時間は一時間半程度で、何をして暇をつぶそうか考えているうちに到着しました。
空港からの交通手段は地下鉄と直通バスがありました。直通バスを使えば宿まで行けたのですが、仕組みをよく理解しておらず地下鉄を選択した結果、駅からキャリーバッグとともに20分くらい歩くことになりました。宿に着いたのは23時過ぎでした。 チェックインの際は今回初の英会話が待っている(機内では"I'm not Korean."と発しただけ)と心構えをしていましたが、フロントの方に日本語で案内されたので何とも言えない気持ちになりました。 宿泊場所はSNUの訪問者用の施設で、部屋のクオリティーは文句なしでした(洗濯サービスが1枚数百円というぼったくりなのと、テーブルが微妙にがたがたするのと、ベッド近くのコンセントが機能しなかったのを除けば)。
翌日の10時に宿の前で共同研究者のJinkwonさんと待ち合わせをし、バスで研究室に向かいました。韓国ではICOCA的な交通カードが広まっており、現金払いの人は一人もいませんでした。 当然カードを持っていない私は、Jinkwonさんに900ウォン(90円くらい)をおごってもらうことになります。バスを降りてから入り組んだ道を進み、理学部はキャンパスの端に追いやられがちですねと話をしながら10分ほど歩くと、ようやく研究室のある建物にたどり着きました。 (ちなみにこのときSNUの方にも就職(恋愛)無"理学部"というネタが知られていると知り、悲しくなりました) 研究室でいろいろな人に挨拶をし、"Invited Professor Room" のデスクの一つを与えられました。その後は様々な実験に取り組んでいくことになります。
そろそろ疲れてきたので、時系列ごとに辿っていくのはやめて、印象に残ったことを紹介していきます。
まずは食事会について。到着した翌日の昼食、最終週の金曜日の夕食は共同研究グループの方々とご一緒させていただきました。英語が拙くてもアニメやゲームの話では盛り上がり、クールジャパンの偉大さを感じました。昼食の様子を載せておきます。
食事に関しては、1日目の夕食として宿舎のレストランを利用したところ1700円くらいのパスタを食べる羽目になりました。味はよかったのですが、辛くないパスタを注文したにも関わらず口が痛くなるほどの辛さで、泣きそうになりながらレストランを後にしました。 翌日からはコンビニ生活が始まります。CUという韓国版ファミリーマートが研究室近くにあり、何度もお世話になりました。ただどの弁当を選んでも辛さからは逃れられませんでした。 ロッテリアもありましたが、注文モニターが韓国語のみだったせいで、テイクアウトで頼んだ品を店内で食べるという奇行を強制されました。
つづいて観光について。土日は予定がなかったので観光に行くことにしました。Jinkwonさんが忙しかったため一人旅となりました。詳しくは写真集で紹介したいと思います。
最後に帰りの話を少しします。なんやかんやで実験やプレゼンを終え、27日の朝に帰路につきました。帰りは金浦空港(仁川よりこっちのほうが大学に近い)を利用しました。 何とも言えないSNUのメインゲートの前でバスに乗り、金浦空港に向かいました。金浦空港の国際線は日本行きしかないのかと思うくらい日本人だらけでした。韓国のりを爆買いし、韓国を後にしました。
今回はM1になったばかりにもかかわらず、海外での共同研究という貴重な機会を与えていただきました。多くのことを学びましたが、一方で語学力の面でも物理的な知識の面でも力不足を感じました。 今後より一層精進したいと思わせるような、魂(ソウル)を震わす滞在となりました。