This is the legacy QM website and it is not updated.
これはレガシーQM Webサイトであり、更新されていません。
New website: https://ss.scphys.kyoto-u.ac.jp
http://www.kookai.pc.uec.ac.jp/soig2017/
2017年7月12日から13日に開催されたスピン軌道相互作用とG因子についてのワークショップ(SOIG2017)で当研究室の米澤進吾(助教)が発表を行いました。 また、真砂全宏(D2)と池田敦俊(D1)の2名もショートプレゼンテーションを行いました。
2017年7月17日から21日に開催された強相関電子系の国際会議(SCES2017)で当研究室の米澤進吾(助教)、真砂全宏(D2)、池田敦俊(D1)の3名が発表を行いました。
Workshop on Spin-Orbit Interaction and G-factorは、その名のとおりスピン軌道相互作用をメインとした、ディラック・ワイル物質やトポロジカル物質についての 小規模なワークショップです。フランスのパリに位置するパリ市立工業物理化学高等専門大学(ESPCI Paris)で開催され、20名ほどが参加しました。
小規模ながら(小規模だからこそ?)白熱した議論が行われたのが印象的です。 12日の夜には晩さん会が開催され、本場のフランス料理をいただきました。 大規模なSCESとは対照的な、参加者同士で親密な関係を築けるワークショップでした。
私(池田)は関西国際空港からエールフランス社の直行便を利用しました。 機内食でチーズが出たり、数種類のワインが取り揃えられていたり、フランスを前面に押し出した航空会社でした。 日本語を話す乗務員(というか日本人?)も数名いらっしゃり、日本語のアナウンスもありました。 しかし、おそらく英語とフランス語しか話せなさそうな乗務員が機内食や飲み物を運んでいる場合もあり、 「日本語が話せる方をお願いします」くらいは英語で言える必要がありそうです。 機内では(洋画の吹き替えも含めて)日本語の映画が数多く視聴できたので、長時間のフライトでも退屈することはありませんでした。 一方、日本語のテレビ番組はほとんどありませんでした。 フランスのパリ=シャルル・ド・ゴール空港では入国審査官が「こんにちはー。ありがとうございまーす。」と日本語であいさつをしてくれました。 隣の審査窓口からも日本語のあいさつが聞こえたので、あいさつはみなさん覚えているのかもしれません。
空港からは高速郊外鉄道を使えば乗り換えなしでパリの中心地まで行けます。 ただし私が宿泊したホテルはメトロ(地下鉄)の近くだったので乗り換えが必要でした。 鉄道の切符は券売機で買えますが、日本語の表示はなかったように思います。 (ひょっとしたら空港の券売機だけは日本語があったかもしれません。) 券売機でもクレジットカードが利用できますが、相性の問題か使えないカードもあるので、カードを複数枚持っていると安心できます。 空港から「パリ行き」の切符を買うと、同じ切符でメトロに乗り換えできます。 パリ市内での移動では、高速郊外鉄道やメトロ、トラム(路面電車)、バスで使える均一料金の共通券があるので非常に便利です。
ホテルで受付をすますと、部屋の鍵を渡され、「お部屋は1階の14号室です。エレベータはあちらにございます。」と言われました。 思わず「1階ってどこですか?」と聞いてしまいました。 どうやらフランスでは、地面とつながっている階は「地上階」と呼ばれ、日本でいう2階にあたる階が「1階」みたいです。 ややこしいですね。 受付の人も「あー、そうやったな」みたいな苦笑いをしていたので、外国人を相手にする人にとっては「あるある」なのでしょう。 部屋は日本のビジネスホテルよりも狭く、パジャマも歯ブラシもありませんでした。 私の感覚では高いホテルに泊まったつもりだったので、物価の違いを感じました。
歯ブラシと飲料水を買いにスーパーに行ったのですが、容量の単位が「cl (センチリットル)」であることに驚きました。 たしかに「500 ml」よりも「50 cl」のほうが1文字分データが圧縮できています。 「dl (デシリットル)」を使ったほうが高圧縮ですが、550 mlなどの中途半端な容量にも対応できるように「cl」を使っているのでしょう。 さすがに1 ml単位で容量を調整することはないでしょうから、「ml」を単位として使うのは合理性に欠けると一人で納得しました。
ちなみに、さすがにホテルの人は日本語は話せませんでしたが、英語は流ちょうに話していました。 ホテルに限らず、観光地の受付の人は英語が話せるようです。 (「英語話せますか?」と聞くと、「お前よりは話せるよ」と言わんばかりの表情で「Yes」と答えられたこともあります。) 一方、街中を歩いている普通の人は「家族に一人は英語が話せる」程度でしょうか。 道がわからないときに、家族連れのお父さんに「英語わかりますか?」と聞くとお母さんが答えてくれたり、 別の機会にお母さんに聞くと高校生くらいの息子さんが答えてくれたりしました。 しかしなにより、自分の英語が通じることに一安心しました。
気候は日本と変わらなかったと思いますが、ワークショップで話した人いわく、今年は例年にない猛暑だったそうです。 「フランス暑いやろー?今年はめっちゃ暑くてさー。しかも湿気が多い。」 「日本はもっと湿度高いで。」 「えー、俺日本行きたないわ。」 みたいなことを話しました。 ただし、高速郊外鉄道やメトロの車内には冷房がないのか、電車内では日本のほうが快適でした。
International Conference of Strongly Correlated Electron Systems(SCES)は固体物理学の中の強相関電子系の国際会議で、分野は重い電子系、非従来型超伝導、 金属--絶縁体転移、トポロジカル物質など多岐にわたります。 今年はチェコ共和国のプラハに位置するクラリオン・コングレス・ホテル・プラハ(Clarion Congress Hotel Prague)で開催され、1000名以上が発表を行いました
毎日朝8時半から18時くらいまでセッションの種別ごとにいくつかの会場に分かれて行われました。 10時にはコーヒーブレイクでサンドイッチが振る舞われ、12時半に昼食、16時からのポスターセッションでまたサンドイッチがあるので、おなかがすく暇のない会議でした。 20日木曜日の夜には会場を移して晩さん会が行われました。 晩さん会の終盤には、なぜかダンスパーティーとして盛り上がっている人達もいました。
私はフランスからの移動だったので、再びエールフランス社の飛行機を利用しました。 フランスとチェコの移動では日本語のアナウンスはなく、おそらく日本語を話せる乗務員もいませんでした。 しかし言葉がわからなくても、じっと座っていれば目的地に着くのが飛行機というものです。 今回は小型の飛行機だったので映画を見られるような画面はなく、2時間ほどのフライト中は外を見たり機内食(といってもサンドイッチ1つの軽食)を食べたりしました。 フランスとチェコはシェンゲン協定なるものに加盟しているので、入国審査なしでチェコに降り立ちました。 実質的には国内便扱いなのでしょうか
私は空港からホテルまでのタクシーをあらかじめインターネットで予約していました。 インターネットで検索して得た情報や地○の歩き方によると、タクシーは信頼できる会社を選ぶ必要がありそうです。 電車で移動する場合、スーツケースなどの大きな荷物には追加料金がかかるので、荷物用の切符を買う必要があります。 もし荷物用の切符を持っていなければ罰金が科されるようです。 私はプラハ到着時にそのことを知らなかったので、タクシーではなく電車を使っていたら危ないところでした。
料金は距離ではなく時間で課金されるようです。 30分切符、90分切符、1日切符といった具合です。 日本のように扉が付いた自動改札機はなく、切符を入れると日時が印刷される機械があるだけです。 切符を買ったものの改札を忘れて素通りすることもできてしまいます。 検札で素通りが発覚すれば罰金が科されます。 しかし1日券を持っている場合などは、むしろ素通りが正しい選択である場合もあります。
パリに比べると歩いていける距離に観光名所が密集しているので、そもそもメトロを利用する機会が少なかったように思います。 観光目的で旅行される方は、観光地の近くのホテルに泊まればさらに利用する機会は少ないでしょう。 パリでもチェコでも、観光名所=歴史ある建物=古いからエレベーターがないということなので、歩きやすい服装で出かけましょう。 日本語は通じませんが、ホテルでも観光地でも問題なく英語で会話できました。 スーパーのレジの人でさえ、単語で会話ができる程度には英語が話せました。
やはりホテルにはパジャマも歯ブラシもありませんでした。 外国では用意されていないのが普通なのでしょうか? ホテルの冷蔵庫に入っている500 mlの水が約40円だったので、パリとは逆の意味で物価の違いを感じました。 チェコでは500 mlでも50 clでもなく0.5 lと書かれていました。 スーパーに行くと1.5 lの水が約50円で売られていました。