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非常にシンプルな電子構造をもつパラジウム-コバルト酸化物PdCoO2における、非常に大きい磁気抵抗効果を発見しました。磁場による電気抵抗の変化率は、最大で350倍にも及びました。コンピューターシミュレーションにより、この現象のメカニズムの解明にも成功し、どのような物質中でも起こりうる「ありふれた」力であるローレンツ力が巨大な磁気抵抗効果の起源であることが分かりました。この発見は、基礎物理の面でも非常に興味深いですが、磁気センサー等の磁気デバイスを作る上で新しい指針になるとも期待されます。本成果は、首都大の高津さん(元博士学生)、東大の石川さん(元学部学生)、大阪市立大の吉野さん・村田さん、広島大の獅子堂さん、大阪大の小口さんとの共同研究による成果です。この発見はPhysical Review Lettersに掲載され、Editors' Suggestionに選ばれました。また、アメリカ物理学会の注目論文を紹介するPhysics誌にもSynopsisとして解説記事"The 35000% Solution "が載りました。 また、この成果について朝日新聞(8月1日夕刊; 関西のみ)、京都新聞(8月1日朝刊)、日刊工業新聞(8月1日朝刊)、日経産業新聞(8月1日朝刊)、京大ホームページ、マイナビニュース、SJNニュース、WEBジャーナルOPTICSでも紹介していただきました。