Topological Quantum Phenomena in Condensed Matter with Broken Symmetries

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■ 公募研究の募集

H25年度公募研究の募集は締め切りました。

本領域は、対称性の破れた量子凝縮系でしばしば発現する、トポロジカルに特徴付けられる量子現象を分野横断的に研究することで、「トポロジカル量子現象」としての普遍概念を創出し
トポロジカル量子物理学という新たな学術領域を形成することを目的としています。

本領域の組織構成は、運営を担う総括班(X00)と、研究対象の物質系に即した3つの計画研究(A01、B01、C01)、それらの普遍概念を統合する理論系の計画研究(D01)をもとに、計画研究と相補的な実験手法や理論アプローチを駆使できる研究者および計画研究でカバーできない物質系を扱う研究者による公募研究を加えることで、領域活動を一層強化します。公募研究には、さらに意外性に富んだ挑戦的研究も歓迎します。

このため、下記の研究項目について、「計画研究」により重点的に研究を推進するとともに、
2年間の研究を公募します。1年間の研究は公募の対象としません。なお研究分担者を置くことはできません。 公募研究の採択目安件数は、単年度当たり(1年間)の応募額500万円を上限とする実験系研究を2件程度、250万円を上限とする実験系研究を7件程度、150万円を上限とする理論系研究を8件程度予定しています。(平成23年度公募研究(19件) 平均配分額:1,975千円、最高配分額:4,100千円)

実験系研究は研究項目A01、B01、C01で募集します。また、理論系研究は研究項目D02、
D03、D04で募集すますが、これら3つの研究項目は、実験系研究の3つの研究項目と関連して設けるものです。

□ 研究項目

A01
時間反転対称性を破る超伝導体の新奇界面現象
B01
スピン三重項超流動体の新奇界面現象
C01
空間反転対称性を破る電子流体の新奇現象
D02
トポロジカル凝縮系の量子現象
(A01 時間反転対称性を破る超伝導体の新奇界面現象)
D03
トポロジカル凝縮系の量子現象
(B01 スピン三重項超流動体の新奇界面現象)
D04
トポロジカル凝縮系の量子現象
(C01 空間反転対称性を破る電子流体の新奇現象)

□ 応募方法・期限

H25年度公募研究の募集は締め切りました。

応募方法や提出期限については、文部科学省の「平成25年度科学研究費助成事業‐科研費‐(新学術領域研究、特定領域研究、特別研究促進費)の公募について」(下記リンク)をご覧ください。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/boshu/1324967.htm

公募要領・計画調書のダウンロードのページです。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/boshu/1324980.htm

別表6_「新学術領域研究(研究領域提案型)」の研究概要(PDF:1420KB)は以下でご覧になれます。
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2012/08/30/
1325007_05_1.pdf

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公募研究のメンバーには、関連の計画研究と密接な連携をとると共に、小研究会や若手研究者のためのプログラムにも積極的に参加いただきます。公募研究として想定される具体的研究テーマの例は以下のとおりです。

公募研究A01 「時間反転対称性を破る超伝導体の新奇界面現象」:
電子のスピンや軌道角運動量の活性によって時間反転対称性が破れた超伝導体の界面や表面、また強磁性体と従来型の超伝導体との界面などで顕在化する新奇な量子現象を開拓する研究、あるいは関連する超伝導体のバルク物性の理解を極める研究などを募集します。
例えば、
1) 微結晶や薄膜、接合系での時間反転対称性を破る新奇超伝導現象の研究
2) 重い電子系を含む、スピン三重項超伝導状態の確証やそれに特有の超伝導現象の研究
3) エッジ状態やエッジ流を光・表面インピーダンス・走査型磁気プローブなどの手法で検出する研究
4) その他、量子ホール系のカイラルエッジ状態に関連した研究など、計画研究A01の既存の
テーマに含まれない挑戦的研究
などを対象とします。
公募研究B01 「スピン三重項超流動体の新奇界面現象」:
異方的な超流動ヘリウム3が示す新奇界面現象に着目した研究、あるいは関連するバルク液体状態の物性研究や流れの画像化の研究、冷却原子気体でのトポロジカル現象の研究などで、予算規模の比較的大きな提案を含めて募集します。例えば、
1) 超流動ヘリウム3の秩序変数や流れを可視化する研究
2) テクスチャ構造を制御することにより生じる新たな量子渦状態の研究
3) エアロジェルなどの不均一系での奇周波数ペア状態や超流動状態の研究
4) 冷却原子気体の量子凝縮においてトポロジカル状態の実現を目指す研究
5) その他、計画研究B01の既存のテーマに含まれない挑戦的研究
などを対象とします。
公募研究C01 「空間対称性を破る電子流体の新奇現象」:
空間反転対称性の破れとスピン軌道相互作用に起因する新奇な物理を開拓する研究を募集します。例えば、
1) トポロジカル絶縁体、および関連の物質や接合系などを開発する研究
2) 重い電子系を含む、空間反転対称性の破れた物質を開発する研究
3) トポロジカル量子物質の表面(エッジ)状態や、スピン軌道相互作用の強い系の電子状態の研究
4) 電界効果によるキャリアドーピングや化学ポテンシャルの制御に関する研究
5) その他、計画研究C01の既存のテーマに含まれない挑戦的研究
などを対象とします。
公募研究D02 トポロジカル凝縮系の量子現象
(A01 時間反転対称性を破る超伝導体の新奇界面現象):
トポロジカル凝縮系の理論として、時間反転対称性を破る超伝導系の新奇な界面現象および関連した超伝導の発現機構を主たるテーマとする研究を募集します。例えば、
1) 時間反転対称性を破る超伝導の界面現象の理論
2) 時間反転対称性を破る超伝導の発現機構の理論
3) 強磁性体・超伝導体接合系などの微細構造超伝導系の理論
4) 新奇な対称性を持つ電子対(奇周波数電子対)の理論
5) トポロジカル超伝導およびマヨラナ型準粒子励起に関わる理論
6) 電子系以外の凝縮系(量子スピン系など)における対称性破れとトポロジカル量子現象の理論
7) 既存のA01のテーマには含まれないが、それに関連してトポロジカル量子現象の発展的
内容を探求する理論
などを対象とします。
公募研究D03 トポロジカル凝縮系の量子現象
(B01 スピン三重項超流動体の新奇界面現象):
トポロジカル凝縮系の理論として、スピン三重項超流動体の新奇界面現象を主たるテーマと
する研究を募集します。例えば、
1) 空間的に制限された系の超流動ヘリウム3の理論
2) 冷却原子気体におけるトポロジカル量子現象や超流動の理論
3) 超流動ヘリウム3の量子渦の理論
4) 不均一超流動系における新奇なクーパー対対称性(奇周波数クーパー対)の理論
5) 冷却原子系におけるマヨラナ型準粒子励起に関わる量子効果の理論
6) 計画研究D01、B01の既存のテーマには含まれないが、それに関連するトポロジカル量子現象の発展的内容を探求する理論
などを対象とします。
公募研究D04 トポロジカル凝縮系の量子現象
(C01 空間反転対称性を破る電子流体の新奇現象):
トポロジカル凝縮系の理論として、空間反転対称性を破る電子流体の新奇現象の研究を募集
します。例えば、
1) 空間反転対称性の破れた系の超伝導発現機構あるいは量子現象の理論
2) トポロジカル絶縁体の電子構造や基礎物性
3) 凝縮系におけるディラック電子系に対するトポロジカル量子現象の理論
4) トポロジカル絶縁体に関連する超伝導の理論
5) 強相関系におけるトポロジカル量子現象の理論
6) 計画研究D01、C01の既存のテーマには含まれないが、それに関連するトポロジカル量子現象の発展的内容を探求する理論
などを対象とします。
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■ PDの募集

【計画研究C01】 掲載日:2011年3月28日

募集は締め切りました。

  • 1.公募する職名・人数 : 大阪大学産業科学研究所特任研究員・1名
  • 2.受け入れ研究機関・研究室 : 大阪大学産業科学研究所・安藤研究室
  • 3.研究テーマ・内容 :新学術領域研究「対称性の破れた凝縮系におけるトポロジカル量子現象」(2010-2015)における計画研究C01「空間反転対称性を破る電子流体の新奇現象」のサブテーマであるトポロジカル絶縁体に関して、瀬川耕司准教授および安藤陽一教授と協力して研究を行う。具体的な研究内容は、物質開発・極低温物性測定・微細加工デバイス研究の中から、採用者の専門性に応じて決定する。
  • 4.任期 : 毎年度更新、最長平成27年3月まで。
  • 5.応募資格 : 関連する専門分野の博士号取得者または着任までに取得見込みの方。
  • 6.給与等 : 大阪大学の規定に基づいて決定。
  • 7.提出書類「申請書式B」をダウンロードして記入し、PDFに変換の上、下記まで電子メールに添付して応募者から送付のこと。
  • 8.公募締切 : 2011年5月31日(火)。ただし適任者が見つかった場合は早めに締め切ることがある。
  • 9.問合せ・応募書類送付先 : 瀬川耕司 segawa @ sanken.osaka-u.ac.jp
  • 10.その他 : 応募前の研究室見学は大歓迎。

【計画研究A01】 掲載日:2011年3月28日 

締め切りを6月30日に変更しました。 

募集は締め切りました。

  • 1.公募する職名・人数 : 京都大学大学院理学研究科特定研究員(PD) ・1名
  • 2.受け入れ研究機関・研究室 : 物理学・宇宙物理学専攻 物理学第一分野 
    固体量子物性研究室(前野グループ)
  • 3.研究テーマ・内容 :新学術領域研究「対称性の破れた凝縮系におけるトポロジカル量子現象」(2010-2015)の計画研究A01「時間反転対称性を破る超伝導体の新奇界面現象」を推進するために、前野悦輝教授・米澤進吾助教と協力して研究を行う。
  • 4.任期 : 毎年度更新。2年間を想定するが、場合によっては最長平成27年3月まで。
  • 5.応募資格 : 関連する専門分野の博士号取得者または着任までに取得見込みの方。
  • 6.給与等 : 京都大学の規定に基づいて決定。35万円/月程度。
  • 7.提出書類「申請書式B」をダウンロードして記入し、PDFに変換の上、下記まで電子メールに添付して応募者から送付のこと。
  • 8.公募締切 : 2011年6月30日(木)。ただし適任者が見つかった場合は 早めに締め切ることがある。
  • 9.問合せ・応募書類送付先 : 前野悦輝 maeno @ scphys.kyoto-u.ac.jp

【計画研究B01】

募集は締め切りました。

新学術領域研究「対称性の破れた凝縮系におけるトポロジカル量子現象」を推進

  • 1.公募する職名・人数 : 広島大学研究員・1名
  • 2.受け入れ研究機関・研究室 : 広島大学総合科学研究科・低温物性理論研究室
  • 3.公募締切 : 2011 年 2 月 25 日(金) 
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